《都市の中で住まう》
この住宅は交通量の多い大通りより少しだけ中に入った、立体駐車場や住居に囲まれた密集地の旗竿敷地に建ち、長い年月に様々な増改築が施されてきました。この度の計画ではその一部を記憶として残しつつ、新たな部分を木造3階建として計画することとなりました。
敷地を南北に2分割し、北側に建物を配置して南側をすっかり空地で残し、住まいはこの面に大きく開いています。都市の中で精一杯光と風を享受し、これまでの住まいがそうであったように木の肌に触れる生活を残しました。
この住まいにはご夫婦と二人のお子さん、ご主人のご両親と奥様のお母様、そして4匹の犬が生活します。
人と人との関係、人と住まい・街との関係を大切にしていく住まいであってほしいと願っています。